ひかりがある景色(橋の向こう側)

ひかりがある景色(橋の向こう側)

思わず、「欲しい・・・!」


そう思ったことは誰にでもある経験。「欲しい!」に、何故それが必要なのかを客観的に分析する人はあまりいないでしょう。


それはあなたがそれを「必要」と思い込んでいるか、必要じゃないけど必要を正当化している自分がいるだけ。


そこには感情に左右される「欲求」が存在する。こう仮定すると・・・。


そう、ニーズとは欲求を満たしてくれる、若しくは満たしてくれそうと感じるからそれが欲しくなるのです。


上記の写真。氷のように見えるガラスのアート。


住宅のモデルハウスの食卓テーブルに吊るしてあっても普通の人は「素敵なデザインね!」で終わってしまいます。


ここにこのガラスアートが作られた場所、アート作家のヒストリーを添えたり、映像と掛け合わせた空間演出をすることで、その場所を記憶に残すことが出来ます。この記憶に残すことは後に「忘れないで思い出す」きっかけを作る材料に変化します。


僕は照明の専門家ですから、普通に考えると照明に求めるニーズは「明るさを確保する」こと。明るさを求めるだけなら照明デザインなんて必要ないんです。明るくって省エネで安く買える照明器具があればニーズを十分に満たすから。


でもそこにどうしても欲しくなる理由が存在すれば、話が変わります。この理由をあれこれ提案するのが僕の役割。言ってみれば「おせっかい」ですね。世の中にはこのおせっかいが溢れてます。


こんなのあったら楽しくないですか? こんなのあったらさりげなく自慢出来ますよ! こんなのあったらなんかいい気分になると思いませんか? こんなのあったら奥さん(旦那さん)の性格が丸く穏やかになるとしたら良くないですか? こんなのあったらあなたの子供の夜泣きが減り熟睡できますよ!これあったら、お客さんまた来てくれますよ等など。


飲食店なら、テーブル演出をすることで記憶に残ります。料理の味の記憶とインテリアデザインの視覚の記憶を掛け合わせた記憶を作ることは、必ずリピートに繋がります。


どこに価値があるのかを色々な角度や視点から探っていく。照明っていう道具を使って。


これを僕は「フック」と呼んでます。このフックをきっかけにストーリー(道筋)を作ることが出来ればニーズを求めている人が「A」から「B」へと進みたい、進んでみたいと感情が動くでしょう。

例えば、お茶。ペットボトルの何倍もの価格がする香りのよいお茶。これをストーリーを持って説明すると、


「富士山のすそ野で600年以上も前から守られてきた由緒ある限られた茶畑で採れた一番茶を使用したお茶。1年のうち今だけしか味わうことが出来ません。


一番茶は二番茶より新鮮な香りが高く、さわやかな味がして、品質がよいといわれています。この一番茶が二番茶より品質がよいとされている理由は、一番茶のために利用できる栄養分の量と、新芽の成長期間中の生育速度の差と考えられます。」

喉の渇きを潤すのであればペットボトルのお茶で十分。でも、このストーリーから「飲んでみたい!どんな味がするのだろう?」と想像することで「欲しい」に繋げる。

必ず必要ではないけれど、「欲しい!」に焦点をあて、見込み客の感情を揺さぶる。世の中には付加価値を提案するマーケティング手法が溢れていますが、気が付かないだけで上手に操られています。


照明も然りで、目に見えない分感情を揺さぶりやすいアイテムと言えます。


照明はそんな感情をコントロールできる超便利なアイテムです。どんな風に使うの?と気になる方は、無料のガイドブックがあるので、読んでみて下さい。


ニーズって提案のやり方次第で創ることが出来るんです。欲しくなるような背景を語り、欲しくなるような未来を想像させる「おせっかい」をすることで相手の気持ちが動きます。


これが、僕の考える「照明」×「マーケティング」


相手の感情を揺さぶり、


「えっ!そうなんだ」「そんな感じになるのね?」「ちょっと気になるね」「良いかも・・・」「試してみたい」「いくらなの?」 


こんな感じの流れ。これを、階段を登るイメージでステップアップさせGOALに向かって迷わずに進んで行くように道標を作る。


そう、わかりやすく、GOALに向かって進むイメージが掴めるように。


Jane Doe

Shinici Mihara

心地良さを助長させる照明、物が売れる照明、ワクワクする照明、料理が美味しく見える照明・・・色々な照明の効果にはそこにあった効果を発揮できる照明達の存在があるのです。

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